HUNTER KILLERから
遠隔操縦航空機プレデターの操縦士の書いた本。
いくつか面白かった点は
・プレデターのエンジンはスノーモービルを改造したものでターボチャージャー付き115馬力
・機体は7600メートルまで上昇可能で、無給油で24時間飛行できる
・全長8.2メートル、全幅14.8メートル、重量512キログラム
・ゼネラル・アトミック社製
・離陸、着陸、整備は現地の基地が担当するが、操縦は米国内で行う。シフト勤務があるので、米国内で操縦した方が安上がりで、環境も良い
・通信は軍の人工衛星を経由するので、数秒のタイムラグがある
・搭載カメラで人の動きまで識別できるようだ
・パイロットとセンサーオペレータの二人一組で操縦する
・パイロットには妊娠7か月の女性がいたりする
・一機320万ドルで、F-22ラプターの2億ドルと比べると2桁安い
・出力調整のスロットルレバーと上下動と傾きを調整する操縦桿、航空機の向きを制御するラダーペタルを使って操縦する
・搭載兵器はGM-114ヘルファイアーミサイルが2機、装甲車両貫通できる8キロの爆弾を積む
・ミサイルはレーザー光線で誘導される
・高解像度モニターを積載
平均への回帰
「競争的なビジネスでは平凡が優勢になる傾向がある」(ホレース・セクリスト)
ボルチモアの証券会社
ある日、あなたのところにボルチモアの証券会社から一通のメールが届く。
そこには、ある会社の週末の株価の予想が書かれており、値上がりすると予想されている。
気にも止めていなかったが、週末になってみると予想通り、株は値上がりしていた。
まあ、偶然だろうと思っていたが、またメールが届き、今度は値下がりすると予想されていた。
週末に調べると確かに株は下がっていた。
次の週も、その次の週もメールが届き、予想は見事的中していった。
そうしたことが10週も続いた後に、ボルチモアの証券会社から、株式投資をしないかという勧誘のメールが来た。
あなたは10週も連続して予想が当たる確率は1/2×1/2×・・・・=1/1024しかないことを確認し、偶然ではありえないと考え、投資をすることにした。
ボルチモアの証券会社は、どうして10回も連続して株価を当てることができたのか。
実は、ボルチモアの証券会社は10,240人にメールを送っていた。
半分には株が値上がりすると予言し、残りの半分には株が値下がりすると書いて送っていた。
翌週、予言が当たらなかった5,012人にはもうメールを送らず、当たった5,012人に同じようにメールを送った。
10週続けると連続して当たったことになる10名が残った。
そのうちの一人があなただったわけである。
朝日新聞の詭弁
2016年5月3日、憲法記念日の朝刊1面の座標軸にこんな記事ある。
喫茶店や居酒屋での勉強会はクイズから始まる。
「国民は憲法を守らないといけない。〇か✖か?」。
正解は✖---
「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、憲法を楽しく学ぶ催しを全国各地で続け
・・・・中略・・・・
なぜ✖が正解なのか、新著に説明がある。
法律は国民が守らなければならないが。憲法は違う。
と書いている。
憲法を読んだことがないらしい。
憲法が政治家との約束と定めたものであるなどという文言は憲法のどこにも書いていない。
記者が勝手に妄想しているだけだ。
憲法の前文には
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
といった文言がある。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動するとある。首相や大臣や国会議員は国民の代表であり、国民である。
国民の代表と国民があたかも対峙し、利害が一致しないが如く、主張するのは間違っている。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
ここにでてくる「われら」は誰のことか?
この文言を国民が守らなくいてもよいと朝日新聞は主張するのである。
とんでもない新聞である。