朝日新聞の詭弁
2016年5月3日、憲法記念日の朝刊1面の座標軸にこんな記事ある。
喫茶店や居酒屋での勉強会はクイズから始まる。
「国民は憲法を守らないといけない。〇か✖か?」。
正解は✖---
「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、憲法を楽しく学ぶ催しを全国各地で続け
・・・・中略・・・・
なぜ✖が正解なのか、新著に説明がある。
法律は国民が守らなければならないが。憲法は違う。
と書いている。
憲法を読んだことがないらしい。
憲法が政治家との約束と定めたものであるなどという文言は憲法のどこにも書いていない。
記者が勝手に妄想しているだけだ。
憲法の前文には
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
といった文言がある。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動するとある。首相や大臣や国会議員は国民の代表であり、国民である。
国民の代表と国民があたかも対峙し、利害が一致しないが如く、主張するのは間違っている。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
ここにでてくる「われら」は誰のことか?
この文言を国民が守らなくいてもよいと朝日新聞は主張するのである。
とんでもない新聞である。