ロボット

ロボットの脅威 人の仕事がなくなる日(マーティン・フォード)にあった、面白い話
ヘンリー・フォード二世と全米自動車労組の伝説的な委員長ウォルター・ルーサーがオートメーション化された工場を視察していた。
「ウォルター、このロボットたちから、どうやって組合費を取り立てるのかな?」
「ヘンリー、このロボットたちに、どうやって車を買わせるのですか?」

著者によればロボット化によって職を奪われた人間は代替の職がなくなる。所得がなくなるので、需要も生まれなくなり、経済は縮小するという説である。

生産性も低下する。生産性は作り出した物や提供するサービスを労働時間で割ったものだが、需要がなくなるとモノ作りもサービスも減少するので、結果として生産性は悪くなるという。

米国では低所得者の賃金はここ20年ほど伸びていない。好景気は低所得者層のローンに支えられている。いずれ破たんするのではと見られている。


なお、ロボットは広い意味でつかわれている。
鉄腕アトムや溶接ロボットのようなものだけでなく、ワトソンのような人工知能ビッグデータ、車の自動運転などもロボットの範疇に入るようだ。要するに人間の仕事を侵食するような技術はロボットということになるらしい。